弊所では、企業、金融機関そして会計事務所との3者による業績検討会を、積極的に開催するようにしています。
また、ローカルベンチマークとビジネス俯瞰図を活用して関与先のサポートを行っています。短期中期の経営計画表と資金繰り計画表に加え、これらのツールを使うことで、企業の課題やそれに対する取組みを強くアピールすることができます。
これらの取組みにより、金融機関との、より強固な信頼関係の構築をサポートしております。
ローカルベンチマークとは、企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツールです。
企業の経営状態の把握、いわゆる「健康診断」を行うツール(道具)として、企業の経営者等や金融機関・支援機関等が、企業の状態を把握し、双方が同じ目線で対話を行うための基本的な枠組みであり、事業性評価の「入口」として活用されることが期待されるものです。
弊所では、TKCシステムと連携し、ローカルベンチマークの「財務情報(6つの指標)」と「非財務情報(4つの着目等)」をWebシステムで作成・確認できます。
【財務情報(6つの視点)】
1.(売上持続性)売上増加率
2.(収益性)営業利益率
3.(生産性)労働生産性
4.(健全性)EBITDA有利子負債倍率
5.(効率性)営業運転資本回転期間
6.(安全性)自己資本比率
【非財務情報(4つの着目)】
1.経営者への着目
2.事業への着目
3.関係者への着目
4.内部管理体制への着目
TKCシステムではこのうち財務情報についてはワンクリックで知ることができます。
TKCシステムによるロカベンを活用して、黒字決算を目指しませんか。
弊所には、月に一回、日本政策金融公庫が来てくれる一日公庫の日があります。
奇数月は、南事務所、偶数月は、西事務所になっております。
日にちについては、その月の最終週の火曜日となっており、事務所便りで毎月お知らせしています。
融資ご希望などの要望があれば、是非お申し付けください。
また、弊所では令和1年5月から令和2年4月までの1年間で、241件の金融機関支援相談実績がありました。内容は左のグラフをご参照ください。
その中で、弊社が実際に経営力向上・経営改善計画策定支援に取り組んだ事例をご紹介します。
建具製造業者のA社は、十年ほど前に現社長が先代社長より経営を承継、先代が培った業務品質と顧客目線の確かな仕事が信頼となり、これを基盤に自動化機械の導入により生産性を向上させる等して、順調に業績を伸ばしてきました。しかしながら、更なる成長を果たすためには、高付加価値な仕事への選択と集中を進めて地域内における価格競争から脱却すること、職人の不足と人材教育等を自社の課題として認識していました。そこで、こうした課題を認識し取り組むべきテーマとして抽出するため、ビジネスモデル俯瞰図並びにローカルベンチマーク評価シートを作成、これを経営者と会計事務所が共有して検討することで、課題を克服するための3つのアクションプランにまとめることができました。アクションプランは、それを誰が担当しいつまでに実施するか、さらに「〇〇を何回実施する」等といった数値目標が決められているため、実践を促す効果が期待できます。
出典:野﨑芳信著 「ビジネスモデル俯瞰図で全体像把握」『月刊 税理』2月号 2019年2月 P.93
これら現状分析資料並びにアクションプランを中心とした中期経営計画(早期経営改善計画)を策定し、経営者、メイン銀行担当者及び当事務所の3者での検討会を開催、新たな金融支援の必要性やアクションプランの磨き上げを行って、取り組みがスタートしました。
弊所では、上記の早期改善計画により、金融機関との信頼に繋がりました。
ご興味がありましたら、お問い合わせください。